過去の展覧会

2014年10月2日(木) - 11月30日(日)まで
(11月4日(木)から後期展)
THE FORMATIVE ART OF SOUL
魂の造形:アフリカと東アジアの民族美術
祈りのかたち:西アフリカと東南アジアの民族美術
祈りのかたち:西アフリカと東南アジアの民族美術
アフリカの美術の考え方は、ヨーロッパや中国などが求めてきた、直線、円、平面や球などの整った形、同じパターンの繰り返し、シンメトリなことや写真的なリアリズムとはまったく正反対です。自然界にない形は、むしろ嫌われ、歪んだ形や、誇張したデフォルメが尊重されています。2500年前のナイジェリアのノック文化のテラコッタ像には、すでに誇張した楕円形の顔と三角形の目が存在しています。また、ヒマラヤやゴールデントライアングル地域の先住民族の美術は、いつの頃から始められたかは謎ですが、存在感のあるマスクや立像を作っています。中国、台湾や日本の先住民族も中国美術や日本美術とは違った、オリジナリティーのあるすばらしい美術を残しています。今回の展覧会では、アフリカと東アジア地域の民族美術の独自性を比較しながら紹介します。
休館日=祭日を除く火曜・水曜
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料=一般700円/学生600円/保護者同伴の小学生以下は無料/各種割引あり
後援= コートジボワール共和国大使館/ナイジェリア連邦共和国大使館/カメルーン共和国大使館/コンゴ民主共和国大使館/ネパール連邦民主共和国大使館/在東京ブータン王国名誉総領事館/北杜市/北杜市教育委員会/山梨放送/NHK甲府放送局/テレビ山梨/甲府CATV/山梨日日新聞社/朝日新聞甲府総局/読売新聞甲府支局/毎日新聞社甲府支局/山梨新報/八ヶ岳ジャーナル/FM八ヶ岳
2014年6月5日(木) - 9月29日(月)まで
(8月1日(金)から後期展)
FOREST SPIRIT
森の精霊:アフリカとオセアニアの美術
祈りのかたち:西アフリカと東南アジアの民族美術
祈りのかたち:西アフリカと東南アジアの民族美術
アルジェリアの南にある紀元前4000年のタッシリナジェールの岸壁画には仮面を付けた人物の像が描かれています。そこにはすでに、コートジボワールのウォベかゲレの人々が用いているようなマスクが描かれています。アフリカの森林地帯で作られたマスク、立像、テキスタイル、楽器や道具類は長い間のアニミズム信仰によって生み出された独特のスタイルを持った美術です。メラネシア、ミクロネシア、ポリネシアは南太平洋の地域でオセアニアと呼ばれています。この地域には数えきれない民族が暮らしていて、それと同じ数の文化と美術が存在しています。この地域は、比較的最近まで独自の文化を守っていましたが、近代文明の影響によってその独自性は急速に失われています。今回の展覧会では、深い森に囲まれたアフリカとオセアニア地域の美術の独自性を比較しながら紹介します。
休館日=祭日を除く火曜・水曜(7月8月は無休)
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料=一般700円/学生600円/保護者同伴の小学生以下は無料/各種割引あり
後援= コートジボワール共和国大使館/ナイジェリア連邦共和国大使館/カメルーン共和国大使館/コンゴ民主共和国大使館/インドネシア共和国大使館/オーストラリア大使館/ニュージーランド大使館/在東京ソロモン諸島名誉領事館/北杜市/北杜市教育委員会/山梨放送/NHK甲府放送局/テレビ山梨/甲府CATV/山梨日日新聞社/朝日新聞甲府総局/読売新聞甲府支局/毎日新聞社甲府支局/山梨新報/八ヶ岳ジャーナル/FM八ヶ岳
2014年4月3日(木) - 6月2日(月)まで
(5月1日(木)から後期展)
INVOCATION ART OF WAST AFRICA & SOUTHEAST ASIA
祈りのかたち:西アフリカと東南アジアの民族美術
祈りのかたち:西アフリカと東南アジアの民族美術
祈りのかたち:西アフリカと東南アジアの民族美術
アフリカのマスク、立像、テキスタイル、楽器や道具は長い間のアニミズム信仰によって生み出された独特のスタイルを持った美術で、ピカソなどの20世紀初頭の芸術家に大きな影響を与えました。また、東南アジアの地域には 古代のジャワ王朝とは異なる宗教と文化を持ったさまざまな民族が住んでいます。それらの民族が作る美術には独特の表情や文様があり、また高度な技術で織られたテキスタイルもよく知られています。当館では2011年に「崇高なる造形:スピリチュアルアート」と題した展覧会で、アフリカだけではなく世界中の先住民族の美術を紹介しました。今回はその中でも特に西アフリカのマリ、ブルキナファソなどの美術と東南アジアのインドネシア、マレーシア、フィリピンの美術を紹介します。
休館日=祭日を除く火曜・水曜
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料=一般700円/学生600円/保護者同伴の小学生以下は無料/各種割引あり
後援= マリ共和国大使館/ブルキナファソ大使館/インドネシア共和国大使館/フィリピン共和国大使館/北杜市/北杜市教育委員会/山梨放送/NHK甲府放送局/テレビ山梨/甲府CATV/山梨日日新聞社/朝日新聞甲府総局/読売新聞甲府支局/毎日新聞社甲府支局/山梨新報/八ヶ岳ジャーナル/FM八ヶ岳
2013年10月3日(木) - 11月30日(土)まで
(10月31日(木)から後期展)
VARIOUS・IMPRESSION・ART OF CONGO
異形・印象・コンゴの美術
異形・印象・コンゴの美術
異形・印象・コンゴの美術
コンゴ民主共和国は、北西にコンゴ共和国、南西にアンゴラ、南にザンビア、東にタンザニア、ブルンジ、ルワンダ、北東にウガンダ、南スーダン、北に中央アフリカ共和国と接し、西は大西洋に面しています。首都はキンシャサで、かつての国名はザイールでした。面積はアフリカ大陸で第2位、世界全体でも第11位の広大な国家で、西ヨーロッパに匹敵する広さです。コンゴ王国の成立は14世紀で、1485年にポルトガル王国との国交が結ばれ、キリスト教の布教も承認されました。その後ポルトガルの属国となりながらも19世紀の終わりまで続きました。また、16世紀頃に南下してきたクバ人によるクバ王国も存在していました。深い森林に包まれたコンゴには、コンゴ、ヨンベ、ベンベ、ヤカ、テケ、スク、ペンデ、クバ、ソンゲ、ルバ、エンバやレガなど数多くの彫刻民族が住んでいます。そして民族それぞれに独自の宗教と芸術を持っていて、独特の造形で作られたマスク、立像、楽器、椅子、テキスタイルや日用品は印象深く観る者の心に迫ってきます。今回の展覧会では、周辺のコンゴ共和国やアンゴラ北部を含めた旧コンゴ王国やクバ王国周辺に住む民族の美術を紹介します。
休館日=祭日を除く火曜・水曜
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料=一般700円/学生600円/保護者同伴の小学生以下は無料/各種割引あり
後援= コンゴ民主共和国大使館/北杜市/北杜市教育委員会/山梨放送/NHK甲府放送局/テレビ山梨/甲府CATV/山梨日日新聞社 /朝日新聞甲府総局/読売新聞甲府支局/毎日新聞社甲府支局/山梨新報/八ヶ岳ジャーナル/FM八ヶ岳

展覧会開催によせて

コンゴ民主共和国 大使館全権公使からのメッセージ

コンゴ民主共和国の資源は、金、ダイヤモンド、銅、ウラン、コバルド、石油、錫、亜鉛、ゴムなどがあります。わが国には、広大な森林や自然と天然水があります。そのため、最も重要なプロジェクトは水力発電です。

日本とコンゴ民主共和国の関係は、JICA ODA(独立行政法人 国際協力機構の政府開発援助)を通して、日本から技術協力を受け、複数の地域でコンゴの優秀な人材の技術教育が行われています。そして、日本が必要とするものを輸出しています。

コンゴ民主共和国の美術は、とても多様です。主に、クバ、チョクエ、ペンデやコンゴのマスクなどがあります。ペンデのダンスは、世界的にも有名で、芸術としても良く知られています。現代のコンゴの音楽は、ルンバ(Rumba)、ドンボロ(Ndombolo)で、コンゴの誇りだけに留まらず、アフリカの国々の誇りでもあり、世界中の多くの国の人々に聴かれています。

日本の皆さまに、コンゴ民衆共和国について知っていただきたいことは、アフリカの国々の中で2番目に大きな国で、豊かな土地や森林を有しているということです。そして、わが国には、400もの民族が共に暮らしています。彼らの芸術は本当にさまざまで、互いにないものを補っているかのように影響し合って存在しています。それは私たちの文化が、いかに豊かであるかという証明でもあります。

コンゴ民主共和国大使館は、コンゴの美術が、アフリカンアートミュージアムで日本の皆さまに紹介されることを名誉に思い、また心から感謝しています。私たちは、アフリカンアートミュージアムで行われる展覧会が、日本の皆さまに、コンゴの美術を知って頂くまたとない機会になると信じています。そして、この展覧会が、皆さまの心を引きつけ、多くの方々がコンゴ民主共和国に興味を抱き、そしてわが国を訪れ、多様で興味深い文化や芸術のある美しい国を探検してくださることを確信しています。

コンゴ民主共和国大使館全権公使 ラファエル ムウェンダ バンビンガニラ

2013年6月6日(木) - 9月30日(月)まで
(8月3日(土)から後期展)
2500 YEARS OF NIGERIAN ART
ナイジェリア2500年の美術
奇想の形:アフリカの神々・展
奇想の形:アフリカの神々・展
ナイジェリアでは、中央部のジョス高原でノック文化が栄え、9世紀にはニジェール川の三角州で、高度な青銅器文化イクボウクウ文化が栄えました。10世紀から15世紀にはアフリカでは唯一の写実彫刻で知られるイフェ文化が出現し、14世紀から19世紀にかけて南部にベニン王国が栄えました。各民族特有の宗教と考え方を持ち、それら、さまざまな形にデフォルメされた彫刻は、19世紀の終わりにヨーロッパにもたらされ、その美術的な感覚はピカソやマチスなど多くの芸術家に影響を与えました。ナイジェリアの美術の流れは、そのままアフリカの美術の歴史を紹介することにもなります。今回の展覧会では、前期には、紀元前のノック文化、ソコト文化やカッシーナの文化から12世紀頃のイフェ文化、15世紀からのベニン文化の作品を中心に紹介し、後期には19世紀以降20世紀半ばまでの多様な民族独特の美術を紹介します。
休館日=祭日を除く火曜・水曜(7月・8月は無休)
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料=一般700円/学生600円/保護者同伴の小学生以下は無料/各種割引あり
後援=ナイジェリア連邦共和国大使館/ 北杜市/北杜市教育委員会/山梨放送/NHK甲府放送局/テレビ山梨/甲府CATV/山梨日日新聞社 /朝日新聞甲府総局/読売新聞甲府支局/毎日新聞社甲府支局/山梨新報/八ヶ岳ジャーナル/FM八ヶ岳支局/八ヶ岳ジャーナル/FM八ヶ岳

展覧会開催によせて

ナイジェリア連邦共和国 特命全権大使からのメッセージ

豊かで多様なナイジェリアの社会と文化は、この地に住む250の民族グループから成り立っています。さまざまな人々や文化が存在することから、ナイジェリアの美術は、現在に至るまで独特の存在感を示しています。ナイジェリア人は美術において多才で、一般的にアフリカを代表するものにふさわしいと思われています。1897年にナイジェリアのベニンに、イギリス軍が討伐に訪れたとき、そのブロンズや象牙約2,000点が持ち去られ、その後ヨーロッパの国々やアメリカへと渡っていきましたが、それがナイジェリアの優れた美術が国際的に知られたきっかけになったのかもしれません。

ほかの国々の美術と同じように、ナイジェリアの美術も人々の精神性や過去の経験から発想を得て表現をしています。私が日本に着任した2年前から、いくつかの博物館を訪れ、日本の偉大な人々の人生と歴史について学びました。同じように、私はこの展覧会が日本の人々ににナイジェリアの歴史や文化を知る機会を与えてくれるものと確信しています。私は異なった国の人々が文化交流をすることによって友好関係や互いを思いやるきっかけになり、結果的にはさまざまな国際問題の解決につながるのではないかと信じています。そのような意味においても、私は今回の展覧会の企画を賞賛したいと思います。

特にグローバル化する現代こそ、人々は、彼らがどこから来た人なのか、誰なのかを知る必要があります。この展覧会が、日本の皆様にナイジェリア人はどのような人々なのか、そしてどこからやってきたのかを知っていただける一助となることを願っています。

ナイジェリア連邦共和国 特命全権大使 ゴッドウィン・ンスデ・アボ

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