展覧会開催によせて
コンゴ民主共和国 大使館全権公使からのメッセージ
コンゴ民主共和国の資源は、金、ダイヤモンド、銅、ウラン、コバルド、石油、錫、亜鉛、ゴムなどがあります。わが国には、広大な森林や自然と天然水があります。そのため、最も重要なプロジェクトは水力発電です。
日本とコンゴ民主共和国の関係は、JICA ODA(独立行政法人 国際協力機構の政府開発援助)を通して、日本から技術協力を受け、複数の地域でコンゴの優秀な人材の技術教育が行われています。そして、日本が必要とするものを輸出しています。
コンゴ民主共和国の美術は、とても多様です。主に、クバ、チョクエ、ペンデやコンゴのマスクなどがあります。ペンデのダンスは、世界的にも有名で、芸術としても良く知られています。現代のコンゴの音楽は、ルンバ(Rumba)、ドンボロ(Ndombolo)で、コンゴの誇りだけに留まらず、アフリカの国々の誇りでもあり、世界中の多くの国の人々に聴かれています。
日本の皆さまに、コンゴ民衆共和国について知っていただきたいことは、アフリカの国々の中で2番目に大きな国で、豊かな土地や森林を有しているということです。そして、わが国には、400もの民族が共に暮らしています。彼らの芸術は本当にさまざまで、互いにないものを補っているかのように影響し合って存在しています。それは私たちの文化が、いかに豊かであるかという証明でもあります。
コンゴ民主共和国大使館は、コンゴの美術が、アフリカンアートミュージアムで日本の皆さまに紹介されることを名誉に思い、また心から感謝しています。私たちは、アフリカンアートミュージアムで行われる展覧会が、日本の皆さまに、コンゴの美術を知って頂くまたとない機会になると信じています。そして、この展覧会が、皆さまの心を引きつけ、多くの方々がコンゴ民主共和国に興味を抱き、そしてわが国を訪れ、多様で興味深い文化や芸術のある美しい国を探検してくださることを確信しています。
コンゴ民主共和国大使館全権公使 ラファエル ムウェンダ バンビンガニラ
展覧会開催によせて
ナイジェリア連邦共和国 特命全権大使からのメッセージ
豊かで多様なナイジェリアの社会と文化は、この地に住む250の民族グループから成り立っています。さまざまな人々や文化が存在することから、ナイジェリアの美術は、現在に至るまで独特の存在感を示しています。ナイジェリア人は美術において多才で、一般的にアフリカを代表するものにふさわしいと思われています。1897年にナイジェリアのベニンに、イギリス軍が討伐に訪れたとき、そのブロンズや象牙約2,000点が持ち去られ、その後ヨーロッパの国々やアメリカへと渡っていきましたが、それがナイジェリアの優れた美術が国際的に知られたきっかけになったのかもしれません。
ほかの国々の美術と同じように、ナイジェリアの美術も人々の精神性や過去の経験から発想を得て表現をしています。私が日本に着任した2年前から、いくつかの博物館を訪れ、日本の偉大な人々の人生と歴史について学びました。同じように、私はこの展覧会が日本の人々ににナイジェリアの歴史や文化を知る機会を与えてくれるものと確信しています。私は異なった国の人々が文化交流をすることによって友好関係や互いを思いやるきっかけになり、結果的にはさまざまな国際問題の解決につながるのではないかと信じています。そのような意味においても、私は今回の展覧会の企画を賞賛したいと思います。
特にグローバル化する現代こそ、人々は、彼らがどこから来た人なのか、誰なのかを知る必要があります。この展覧会が、日本の皆様にナイジェリア人はどのような人々なのか、そしてどこからやってきたのかを知っていただける一助となることを願っています。
ナイジェリア連邦共和国 特命全権大使 ゴッドウィン・ンスデ・アボ